A4の原稿用紙

好きなコンテンツに関して好き勝手書き散らしている日記。

デスクチェアを買ったのでレビューする【オカムラ ノーム】

椅子を買った。

デスクも椅子もない状態で半年過ごしてきたけど、流石にそろそろ買おうと思って、諸々の吟味の結果最終的にオカムラのノームチェアを買った。よってこれから、レビューじみたことをやりたいと思う。椅子を売ってる通販サイトのレビュー欄は多分全部読んだんじゃないのと思うのだけど、私が欲しい情報はあんまり手に入らなかった。だから私は、いつかきっと役に立つ人がいると信じて今この記事を書いている。

そしてここで記述しておくべきは、私は149cmという身長に代表されるように小柄な方の体格であるということだ。具体的にいうと、普段買う服のサイズはGUのレディースXS〜S、ZARA KIDSの150である。ここからのレビューは、全てこの体格が前提にあるということをご承知おき願いたい。

 


まず、レビューはあんまり情報が無かったと言ったけれど、強いていえば、「思ったより小さい」「(身長170cm代の男性など大柄な人には)小さい」というレビューが結構あった。なので、小柄向きではあるのだろう、とは思っていて、これに関しては正しかった。座面高さが代表的だが、世の椅子というのは400mm以下には下がらないがちな中、ノームは380mmまで下がる。つまり小柄でもちゃんと足が地面につく可能性が高いってことだ。まぁデスクの高さは下がらないのでどっちにしろ上げてフットレスト使うんですけど。座面に関してもおそらく狭い方で、背もたれにぴったり背中をつけても足が90度曲げられる。

じゃあ他はどうなの、ってところだが、まず肘置き。これは広い。肘置き同士の内側の距離を測ったら、47.5cmあった。高さの調節は出来るけど、それ以外の(例えば左右の角度)調節は出来ないので、肘置きに腕を置いてキーボードを叩きたい、ってのは、セパレート型キーボードでも使わないと無理だと思う。それはそれとして、肘置きがあると椅子のうえで体を起こしたまま休みやすいので、まぁいいかと思っている。肘置きはオプションでつけるかつけないかを選ぶことができるパーツで、1番下まで下げればデスクにしまうには不自由しないと思うので、値段の差額と見た目と椅子を使う時間あたりで決めたら良いと思う。

ロッキング機能。オフィスチェアってロッキング機能全然使えないよね、と思っている人は十中八九ないものと思った方がいい。1番緩くしているけど、もたれかかる程度では全然動かない。

ここで余談を挟むが、ロッキング機能、これまで座ってきたデスクチェアでちゃんと機能するなーと思った椅子はエルゴヒューマンコクヨのプントだ。在宅勤務が一切ない自分が、家用のちょっと良い椅子一発目に買うにはどれもなかなか勇気がいる値段と図体で、ちょっと今回は手が伸びなかった。

また、さらなる余談であるが、オフィスチェアではないが、カルヴァという椅子もロッキングがちゃんときく椅子だった。というか、私が座ってきた (いって家具屋にあるぐらいの価格帯ばかりではあるが) 中で「ロッキングが使える」と思った椅子は、先の2種とカルヴァだけだ。15,000円程度とリーズナブルかつコンパクトだったが、背もたれにクッションがないタイプの椅子だった。それなりに長く座る用事があって、そして背中に肉がないので背もたれが硬いとしんどいだろうなと思って却下したが、需要がある人はいると思う。


レビューに戻る。
座り心地。良い。ロッキングが効かないというのを込みにしても良い。背もたれがね、ちゃんと背中にも腰にも当たるんですよ。当然に聞こえるけど、私はこれを会社にあるいい椅子でしか体験したことがないので、ここの一点でこの賭けは勝ったと言っていい。ちゃんと背もたれが機能するだけでマジで全然違うんだなと感心した。オフィスチェア界の中ではリーズナブルな方でこれなので、10万の椅子とかどうなるんだろう。世界は広い。

一方座面は固めなので、ふわふわを求めているとうん…?ってなるかもしれないけれど、柔らかすぎるとそれはそれで腰に負担がかかるようなので、私はこれでいいかな、と思う。少なくとも15年使って座面の下のフレームの感触を感じるようになったデスクチェアよりは痛くない。そして、どういう理屈かわからないが、長く座っていたもなぜかお尻が痛くならない。なんでだろうね?

この椅子であと特筆すべきはミドルバックということだと思う。私で肩甲骨にギリギリ届くぐらいの背もたれの高さだ。これについてはもっと高い方が良いという人もいると思うが、私の場合は、むしろ高くないからこそ腰にちゃんと背もたれを当てられているような気がする。ハイバック、基本的に肩にかけて前に曲がるので腰回りが空くんだよな。

それと、背もたれと座面はファブリックと書かれている布素材なのだけれど、滑り止めのような役目もある気がする。ロッキングがない椅子に背中を預けようとすると、お尻が滑っていわゆるSE座りと呼ばれる姿勢になりがちだ。ロッキングが基本無いものである私は大抵のオフィスチェアでもそうなるんだけど、これに関してはあんまり前に滑る感じがしない。ただ、生地の摩耗はあるだろうと思われるので、時間経過で滑りやすくなるかもな、とは思っている。

 

総合的に、「小柄な人間のちゃんとしたデスクチェア入門にはいいのではないか」という感想になる。少し長めに椅子に座る時間がある人が、これまでの適当に選んだ椅子から乗り換えたいけど、いきなり8万とか10万とかは……ちょっとな……と思うなら視野に入る椅子になると思う。

ただ、先も言った通りゆったり背もたれに体を預けて〜というのに向いてはいないので、ゆったりのんびりした姿勢でゲームがしたいとか、それこそ絵描きのような、画面を見ながら十何時間、みたいなのにはおすすめしない。それよりももっとライトに、何か書いたり作ったりすることがあって、それでいてパソコンもゲームもやるから、それなりにちょっといい椅子欲しいな、というぐらいの目的であれば、十分な椅子ではないだろうか。

そしてここで再三言うが、以上は世の人類の中でも小柄に分類される人間の感想であることを強調しておく。

 

 

以上でレビュー部分は終わりだ。ここからはこの椅子に決めるまでの紆余曲折の話である。

これまで私が「デスクチェア」として使ってきた椅子は、実家に小学生時代からある学習机とセットの椅子と、ゲーミングチェアである。どっちも快適ではなかった。前者は背もたれがどうにも体に合わねぇなーと思いながら15年使ってたし、後者は特に考えずに買ったらデカかった。

それで、次椅子を買う時はちゃんと選ぼうと思ってその時が来たわけだが、まぁこれが難しい。基本的に椅子の寸法ってのは成人男性が基準になっていて、小柄な人間にはどれも大きいがちだ。テキトーに買ったゲーミングチェアが合わなかったのもそれである。

それでもデスクチェアだと、小柄な人向けの情報がそれなりに転がっていて、やっぱりデスクチェアから選んだ方がいいかな…と思った。しかし、ゲームなんかをやるからロッキング機能が欲しいなと思ったけど、デスクチェアってのは大抵ロッキングがきつくて、私の体格では意味をなさない。デスクチェアによく書かれている「ロッキング自動調節」の想定に入ってないなと悟ったので、少なくとも手動で調節ができなきゃだめだな、と思ったけど、実際に座れた椅子で、調節も出来るけれど限界まで緩めても硬い椅子と出会って、ああ、それでも当てにならないんだ、と思った。

カタログ情報が当てにならないならちゃんと試座して選ぶしかない、と思ったのだけど、予算と機能と睨めっこしてピックアップした椅子6種類は、回ってみたお店ではどこにも置いてなくて、おそらく置いてある確率が1番高いメーカーのショールーム系は基本的に都会で平日昼しかやってない。最終的に口コミを吟味して、安い賭けでは無いけれど、少なくとも大負けすることは無いだろう、と思って、オカムラのノームに決め打ちした。

決め手は、小柄な人間におそらく向いているであろうレビューが多くあったこと、耐久性についてのネガティブなレビューがあまり見当たらなかったこと、そして値段である。実際まぁプラマイ合わせて勝ったと言って良いかな、と思う。ロッキングは効かなかったけど、深く座って足が曲げられる、前滑りしない、腰が支えられる椅子が試座無しで3万で手に入ったのだから上々だ。

それはそれとして、このぐらいの体格の人間におすすめの椅子があったら教えて欲しいし、一回どこかで今回迷った椅子たちも含めてちゃんと試座に行きたいし、いつかは……もうちょっと高いやつに…グレードアップできたらいいなと……思ってるけど買ったものは使い倒すことに定評がある人間だから何年後になるかな……

 

ひとまずこれで、我が家にようやくデスクと椅子が揃った。亡くなったと思っていた7年もの(あと2ヶ月で晴れて8年ものだ)のLIVIEがなんか知らんが復活していたので、もうちょっとこの老ノートパソコンに頑張ってもらい、俺の考える最強のデスク構築を夏あたりまでには築き上げたいと思う。あとはローソファと~~~、本棚と~~~~クローゼットも整備したいし~~~~(金欠になるよね部屋作りって)